昨年に初開催して盛況を得た「京都オーディオフェスティバル」が、今年も6月14日(土)・15日(日)の両日、京都市勧業館「みやこめっせ」にて開催された。
本記事では、6月14日に開催された和田博巳氏の講演と、各試聴会の模様をリポートする。

会場は昨年と同じ「みやこめっせ」。近隣には平安神宮、京都国立近代美術館などの観光地がならぶ
今年は昨年からフロアが1つ増えて、「ROOM A」と「ROOM B」の2つのブースで試聴会を開催。
メインフロア「ROOM A」の入口では、エスタシオレコーズ、音楽之友社、ステレオサウンドの出版物や音楽ソフトの販売会を実施していた。

ステレオサウンドでは書籍・音楽ソフトのほか、ステレオサウンドストア限定モデルの「光カートリッジ・ファーストトライ・セット」を販売
6月14日(土)は、和田博巳氏による特別講演「私が愛する音楽」が午前と午後に各1回ずつ開催。
再生システムとアンプは各回共に固定で、和田氏の思い入れのある音源を各社の目玉スピーカーで堪能し、とても贅沢な時間を過ごすことができた。
音源を再生する前に和田氏からの音源解説があり、音楽、そしてオーディオへの愛情がひしひしと感じられる講演だった。

和田氏の講演中の様子。この後、和田氏が愛聴しているイギリスのウースター大聖堂聖歌隊児童合唱団のクリスマスソングが流れ、会場はたちまち神聖な雰囲気に包まれた
「ROOM A」と「ROOM B」の両ブース共に「THE 対決!」というテーマで、出展企業の主力製品の試聴比較が行われた。

ミドルクラスカートリッジ対決の様子。DS AUDIO「DS003」とOrtofon「SPU GTX E」の比較試聴が行われ、デジタルストリーム代表の青柳社長(写真左)とOrtofon代表の坂田社長(写真右)が自社製品を来場者へプレゼン

無指向型スピーカー対決では、Bayz Audio「Courante2.0」、German Physiks「Borderland MK4」、AudioNec「EVO2」といった個性的なデザインが来場者の注目を集める
対決した製品のジャンルは、真空管セパレート、セパレートアンプ、小型スピーカー、ハイエンドスピーカーと様々。来場者は2つのブースを音楽フェスティバルのように行き来し、試聴会を満喫していた。

真空管セパレート対決の様子。TRIODE代表の山﨑社長自ら「EVOLUTION MUSASHI」と「JUNONE REFERENCE2」それぞれの特徴を説明。来場者は山﨑社長の言葉に耳を傾けていた

ハイエンドスピーカー対決では、Zellaton「PLURAL EVO」、Wilson Audio「Sasha Ⅴ」、Sonus faber「Amati G5」が登場。各企業が協力し合ってスピーカーを入れ替えている様子
雨で悪天候の中にも関わらず、多くの来場者で賑わい、来場者からは「一般的な試聴会とは異なり、複数のシステムを試聴できて楽しい」という声も聞こえ、来年以降の開催にも期待が高まる充実した1日であった。

各製品の試聴後、どの製品の音が良かったか来場者に挙手してもらう場面も。まさに「THE 対決!」

超ド級セパレートアンプ対決のラストには、弊社代表の原田が登壇し、「MUSIC AWARDS JAPAN 2025」でグランプリエンジニア賞を受賞した際のノミネート作品『MIXER’S LAB SOUND SERIES Vol.4 (LP)』の「小さな花」を再生
●「MUSIC AWARDS JAPAN」公式サイト
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『MIXER’S LAB SOUND SERIES Vol.4 (LP)』は、ステレオサウンドストアでの独占販売商品となります。ご購入や商品について詳しく御知りになりたい場合は、下記サイトをご覧ください。