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『アルティメット・コレクション/ロイ・オービソン』SACD/CDハイブリッド盤/ステレオサウンド オリジナルソフトの魅力を語る83
海外で保管されていた最良のマスターで甦るロイ・オービソンのエモーションが詰まった天下の名盤
ロイ・オービソン作品では、1987年9月、ロサンゼルスのアンバサダーホテルで開催された「Black & White Night」ライヴBDを、音楽映像作品の音のリファレンスとして大いに活用している。驚異的に音が良いからだ。本SACDもたいへん優秀な音だ。
ロイ・オービソンは1936年4月テキサス州で生まれ、1988年に没したアメリカを代表するロック・シンガー。日本では1990年公開のリチャード・ギアとジュリア・ロバーツ共演の大ヒットロマンチック・コメディ『プリティ・ウーマン』の主題歌にもなった「お...
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Qobuzおすすめ楽曲100《麻倉怜士 選定》『凄腕指揮者によるピリオド系名演10曲』
①「C.P.E.バッハ:Sinfonia in G Major/ミナージ指揮アンサンブル・レゾナンツ」48kHz/24ビット
②「ハイドン:交響曲第66番/クルンプ指揮ハイデルベルク交響楽団」48kHz/24ビット※
③「モーツァルト:交響曲第39番/マナコルダ指揮カンマーアカデミー・ポツダム」44.1kHz/16ビット
④「モーツァルト:交響曲第35番《ハフナー》/ペルトコスキ指揮ドイツ・カンマーフィルハーモニー・ブレーメン」96kHz/24ビット
⑤「モーツァルト:交響曲第40番/ペルトコスキ指揮ドイツ・カンマーフィルハーモニー・ブレーメン」96kHz/24ビット
⑥「モーツァルト:...
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『DELA N100-S20-J、S100/2』注目モデルで聴くQobuz《ミュージックライブラリー+スイッチングハブ編》
ネットワーク伝送のノイズ低減こそ、Qobuz高品位再生の最大の勘所である
世界で初めてオーディオ用サーバーの世界のドアを開いたDELAは、今やQobuzを受信するに必要なあらゆるデバイスをトータルに供給する、ネットワークオーディオの総合メーカーに成長した。母体となっているバッファローブランドの無線LANルーター、DELAブランドのオーディオ用ハブ、同サーバー/ネットワークトランスポート(以下、DELA流の表記に従ってミュージックライブラリーと称す)、同オーディオ用LANケーブル、そして光アイソレーション関連機器……と、まさにDELA製品だけで堂々のQobuzシステムが組めるのである。ない...
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Qobuzで愉しむハイレゾストリーミング【HiVi2025春号】
「Steppin’ Out With My Baby/ホリー・コール」
(96kHz/24ビット)
1993年3月に録音されたホリー・コールの名曲「I Can See Clearly Now」は機器評論の定番だ。それから32年後に13枚目のスタジオ・アルバム『Dark Moon』の冒頭の「Steppin’ Out With My Baby」は新スタンダードになるかもしれない。アーヴィング・バーリンが作曲しフレッド・アステアがMGMの傑作ミュージカル『イースター・パレード』で歌ったスタンダードナンバーだ。陽気なアステアとはまったく違う重い質感。巨大なヴォーカル音像が、偉容な声質で迫ってくる...
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【HiVi視聴室の新リファレンスシステム】序論 リファレンス機器の3条件とは
視聴室は評価の基準であり生命線である。その基準が揺らいではならない
HiVi視聴室のリファレンススピーカーが、替わった。これまでのモニターオーディオ・Platinum Series IIからBowers & Wilkinsの800 Series Diamond(以下、800 D4シリーズ)に変更になった。オーディオビジュアル専門誌の視聴室の標準スピーカーが替わることが、どれほどの意味合いを持つのか。
リファレンスルームおよびリファレンスシステムのミッションは、評価の基準を成すことだ。それは、ハードウェア機器の性能を測る基準であり、同時にディスクや配信のコンテンツの画質、音質を評価する基準...
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エバーソロの兄弟モデルをガチで聴き比べ! 「DMP-A8」愛用者のオーディオルームに「DMP-A10」を持ち込んだら、さらに品格の高い音を楽しむことができた
エバーソロのフラッグシップモデル「DMP-A10」が話題だ。同社製品はミュージックストリーマーやUSB DAC、プリアンプとしても使える多機能性と音のよさでネットワークオーディオ愛好家から注目を集めている。さらにDMP-A10には、最上位モデルとして様々な音質チューンが加えられているということもあり、弟機の「DMP-A8」とどれくらい音の違いがあるのか気になっている方も多いようだ。そこで今回は、DMP−A8を愛用している西村明高さんのオーディオルームにDMP-A10を持ち込んで、両モデルのサウンドをじっくり確認してもらった。アドバイザーとして麻倉怜士さんにも同行いただいている。(まとめ:...
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『THE PEANUTS~Monaural Edition(1959~1961)』33 1/3回転アナログレコード/ステレオサウンド オリジナルソフトの魅力を語る78
「鮮明なアナログ」、「凝縮感」、「一体感」の3つで読み解く、伝説のデュオ・ザ・ピーナッツの完璧なデュアルハーモニー
双子姉妹のポップ・デュオ、ザ・ピーナッツのモノーラル録音アルバムだ。本アナログディスクにはキーワードが3つある。
①「鮮明なアナログ」。「鮮明」といっても、現代的なスマートで高解像度、透明度が高い……という最新デジタル的なそれではなく、アナログらしいヒューマンなフレーバーを色濃く持ちながら、衝撃的に鮮やかなのである。アナログならではの触感、可触的な高解像感だ。
②「凝縮感」。単にモノーラルだから、ファントムセンターにまとまるというシンプルな話ではなく、本ディスクではザ・ピー...
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【麻倉怜士のCES2025レポート11】LGディスプレイの新しい「4スタック」有機ELパネルは、ピーク輝度4000nits
LGディスプレイはCES2025でのブース出展を見送ったが、2025年の新有機ELパネルは、パナソニックとLGエレクトロニクスが搭載を発表した。パナソニックの新製品、「Z95B」シリーズは「Primary RGB Tandem technology」を採用したと喧伝している。これこそ、LGディスプレイの最新技術「4スタック・原色発光バネル」の成果だ。これはちょっと理解が難しい技術なので、解説しよう。
LGディスプレイの有機ELパネルは、WOLED方式といわれる。有機EL層を白色発光させ、その白色をカラーフィルターで、RGB化する。この際、有機EL層は複数の原色、補色を重ねて発光し、白をつ...
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【麻倉怜士のCES2025レポート まとめ】2025年を牽引してくれる、様々な新技術との出会いがあった
【麻倉怜士のCES2025レポート01】生成AIが、テレビの世界にも長足の進歩をもたらす!? TVS REGZAの技術展示は、新しいテレビとの付き合い方を予感させてくれた - Stereo Sound ONLINE
今年もアメリカ、ラスベガスで世界最大クラスのテクノロジー見本市「CES 2025」が開催された。Stereo Sound ONLINEでも、例年同様に麻倉怜士さんによるリポートをお届けする。麻倉さんは現場を駆け回って、面白そうなニュース、ストーリーを鋭意取材してくれたので、ご期待いただきたい。
その第一弾として、TVS REGZAの技術展示についての直撃インタビューをお届け。...